女子ゴルフの今季メジャー初戦、シェブロン選手権は18日、米テキサス州ヒューストン近郊のカールトンウッズ・クラブ(6889ヤード、パー72)で開幕。19年全英女子オープン覇者の渋野日向子(25=サントリー)は17日、コースで最終調整を終えた。優勝を含めてトップ5が4度と勝負強さを発揮していたメジャーで4試合連続予選落ちからの“V字回復”に挑む。今大会には過去最多の日本勢10人が出場する。

 大舞台に強い渋野だからこそ、反転攻勢への期待もかかる。直近4戦は予選落ちと苦しい状況は続くが「楽しみ。そんなに良いゴルフはできていないので、何かきっかけをつかめたら」。渋野らしいスマイルと前向きさは失っていない。

 今大会は22年が4位、昨年は日本勢最上位の28位と好相性だ。しかも左手の故障に苦しんだ1年前は「手が痛くて必死だった」という記憶しかない。現在も懸命にもがいているが、当時を思えば存分に球を打ち込める状況がありがたい。

 今年は大会最長となる総距離6889ヤードが待ち受ける。渋野いわく、警戒ホールは「全部(笑い)」。当然、パーオンを逃すホールもより出てくるはず。そこで前週のオフはウエッジショットの距離感を中心に調整。開幕前日もグリーン周りを丁寧に確認した。

 先週はマスターズをテレビ観戦、松山英樹のプレーを目に焼き付けた。「歴代王者として凄いメンバーの中で戦っていて“すげ〜”って」。自然と気持ちも高ぶってきた。優勝含め、トップ5が4度と強さを発揮してきたメジャー。「結果としてスコアが良ければいいなと思うけど、内容も頑張りたい」。V字回復の機運は整っている。