スクールの練習場所となる、旧山武西小学校の体育館


 バスケットボール男子のプロチーム、千葉ジェッツふなばしが22日、山武市との連携協定を締結した。少子化により廃校となった旧山武西小学校の体育館を拠点に、ジェッツが運営する小中学生向けのスクールを新たに開設するなど、市と連携した取り組みを進めていく。

山武市と連携 4月から体験会

 スクールは4月中旬から体験会を実施し、5月から開校予定。年代ごとに3クラスに分け、スクール生は市外からも募集する。さらにコーチらによる市内の小中学校への訪問指導や、イベントの開催などを通じて、競技の普及やスポーツ振興に関わっていく。

 佐藤博紀取締役パートナー本部長は「スクールの子どもたちを中心に、山武市の良さをPRしていくのも面白そう。そこは今後考えていきたい」と声を弾ませた。

山武市の松下市長(左)と千葉ジェッツふなばしの佐藤取締役。中央は山武市のマスコットキャラクター「SUNムシくん」=山武市役所で 


 ジェッツは「千葉をバスケットボール王国にする」というテーマのもと、本拠地・船橋市周辺の千葉県北西部を中心にスクールを開いている。東部にも進出したいという意向があり、2021年に廃校となった旧山武西小学校の体育館を利用できる点から山武市との協定につながった。

 松下浩明市長は「少子化の影響で近年、いくつかの学校が廃校となっており、公共施設の有効活用にも期待できる。この体制を強固にし、継続していきたい」と語った。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2024年3月23日