ウクライナを訪れているイギリスのキャメロン外相は「ウクライナにはロシアに対して反撃する権利があり、供与された兵器をどう使うかはウクライナが判断することだ」と述べて、ロシア領内への反撃に理解を示しました。

キャメロン外相は2日、スナク首相が先月、5億ポンド=およそ960億円の追加支援や、長距離ミサイルなどを含む兵器の供与を表明したことを受け、ウクライナを訪問しました。

キャメロン外相は記者団に対し、「イギリスが供与した兵器をどう使うかはウクライナが判断することだ」としたうえで、次のように話しました。

イギリス キャメロン外相
「ロシアはウクライナに攻撃を仕掛けている。ウクライナにはロシアに反撃する絶対的な権利がある。(Q.それはロシア領内も含めてか?)それはウクライナが決めることだ」

キャメロン首相はこう述べて、ウクライナがロシア領内へ反撃することに理解を示しました。

アメリカなどは、これまでロシアとの戦闘拡大を懸念し、供与した武器をロシア領内への攻撃に使用しないよう求めてきました。

一方、ゼレンスキー大統領は追加の軍事支援に対し感謝の意を示したうえで、「兵器がなるべく早くウクライナに届くことが重要だ」と強調しました。