イギリス・ロンドンでは、国王の戴冠式が行われる現地時間6日、午前中は日が差す可能性があります。ただ、雲が広がりやすく、午後は雨が降ることもあるでしょう。

イギリス 2012年5月10日の気象解説

チャールズ国王は、皇太子であった2012年5月10日、英国放送協会に、気象キャスターとして出演しています。
このとき、低気圧がイギリスを通過、スコットランドやイングランド北部を中心に雨雲がかかり、冷たい東風が吹く予想でした。チャールズ国王(当時、皇太子)は、気象解説の最後に「祝日でなくてよかった」とコメントしています。

イギリス 週末〜8日(イギリスの祝日) 変わりやすい天気

一番上の図、ヨーロッパ付近の雲の様子をみると、イギリス付近に雲がかかっています。イギリスでは、イングランド付近に北大西洋から湿った空気が流れ込み、スコットランド付近には北海から湿った空気が流れ込んでいます。
北大西洋には、渦を巻いている雲がありますが、この雲の南にあるまとまった雲が、6日、戴冠式が行われるロンドン付近にかかる雲で、雨雲も含んでいます。

イギリス・ロンドンでは、戴冠式が行われる6日は、午前中は日が差す可能性があります。とはいうものの、雲が広がりやすく、雲は次第に厚みを増すでしょう。午後は雨が降ることもありそうです。

7日は、イギリスは高気圧に覆われて、晴れ間が出る所が多い見込みです。ただ、にわか雨の可能性がありますので、ストリートパーティなど、空模様の変化が気になるところです。ロンドンでは、最高気温は20℃くらいで、過ごしやすい陽気でしょう。

8日は、イギリスでは祝日。北大西洋から流れ込む湿った空気の影響で、雨雲が発生、発達しやすいでしょう。所々でザッと雨が降る見込みです。屋外でのイベントなど、急な強い雨に注意が必要になります。

日本 週末〜ゴールデンウィーク明け8日 前線が停滞 局地的に大雨も

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日本付近では、あす6日から、ゴールデンウィーク明けの8日にかけて、前線が停滞し、前線上を低気圧が進む見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になるでしょう。
このため、九州から東北南部を中心に曇りや雨で、所々で雷雨になる見込みです。九州北部では、局地的に非常に激しい雨が降り、大雨の恐れがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に注意・警戒が必要です。