飯塚オートのナイターSG「第43回オールスター・オートレース」は24日に幕を開け、初日の予選が争われた。その6Rで巧さばきを白星につなげたのが木村武之(46=浜松)だ。

 スタートは7番手の位置だったが、1周バックストレッチでうまく車群を割り、2周回には4番手まで浮上する。

 1周3コーナーで首位に立ったベテラン・岡松忠が巧みにレースをリードする混戦レースとなり、木村も青木治親と2番手争いを繰り広げる展開となったが、5周回に青木とのデッドヒートにケリをつけると、最終回3コーナーで逃げる岡松のインに切り込み1着ゴールを決めた。

「走路的に無理はできなかったけどタイヤが良かった。エンジンは良くなっているが、回転の上がり方が鈍いし、もうちょい。セッティングをやって練習で動きを確認する」

 調整の余地こそ残したものの、初日のレースは改めてさばき巧者の存在感を示す一戦だった。