■裏金問題は未解決も「“二階ブランド”ある」

 先月、自民党の裏金問題を巡り、二階氏は次期衆院選への不出馬を表明しました。

使途不明の政策活動費はいまだ不透明なまま

 ただ、二階氏自身に処分は下されず、幹事長時代の50億円に上る“使途不明の政策活動費”の実態は、いまだ不透明なままです。

共産党 小池晃書記局長
共産党 小池晃書記局長
「二階さんの場合は、50億円近く出ている。使い道を明らかにできないってことは、表にできないようなやましい政治活動やってると言われても仕方ないんじゃないですか」

 「政治とカネ」の問題が未解決にもかかわらず、地元は世襲候補を選びました。番組が地元の県議を取材しました。

自民党和歌山県連の関係者を取材
自民党和歌山県連の関係者
「知名度なくして票は得られない。裏金の問題もあるが、有権者には理解していただけるだろう。“二階ブランド”を出していけば、そんなに揺らぐことはない」
政治団体の資金の実態

 国会議員の世襲を巡っては、親などの政治団体の資金は子に引き継いでも、相続税や贈与税がかからないという実態もあります。

二階伸康氏
二階伸康氏
「世の中全般に世襲ということに対して、いろんなご意見があるということは当然承知をしています。皆さん、逆に注目をいただいているところだと思いますので。その点も自らの考え、そういう場になれば明らかにしたい」