■24億円は取り戻せる? 弁護士「銀行の責任追及は難しい」

 一方、起訴状からは水原容疑者の不正送金の詳細も明らかに…。

2021年11月16日に初めてブックメーカー側に送金

 水原容疑者が初めて大谷選手の口座からブックメーカー側に送金したのは、2021年11月16日のこと。その前日、大谷選手は日本で会見に臨み、初のMVPを獲得した喜びを語っていました。

MVP初獲得の喜びを語る大谷選手
大谷選手
「お世話になったのは一平さん(水原容疑者)。常に仕事も一緒にしてますし」

 会見で大谷選手が口にしたのは、水原容疑者への感謝の言葉。

会見翌日に…

 連邦検察はその翌日に、水原容疑者が大谷選手の口座からおよそ4万ドルを不正に送金していたとしています。

 スポーツ史上類を見ない、およそ24億円にも上る不正送金。大谷選手は取り戻すことができるのでしょうか?専門家はこのように話します。

カリフォルニア州の弁護士資格を持つ 村尾卓哉弁護士
カリフォルニア州の弁護士資格を持つ 村尾卓哉弁護士
「20億円超ものお金を彼(水原容疑者)が持っているとは思えない。(胴元の)ボウヤー氏は暗号資産に変えて捕捉されないようにしている。そういう手段を講じている可能性が高いと思う」

 電話で本人確認を行ったにもかかわらず、水原容疑者による不正送金を認めた形の銀行。責任を追及することはできないのでしょうか?

「銀行側の責任追及は難しい」
村尾弁護士
「大谷選手の銀行口座を水原容疑者が一緒に開設して、ログイン情報とパスワードを彼が持っている状態が発端。家でいうところの合鍵を泥棒が持っている状態で、銀行側のセキュリティーがどれだけ機能するのか(責任追及は)難しいだろうと思う」

(「グッド!モーニング」2024年4月16日放送分より)