昨年度、経営破たんしたパンの販売店が過去最多となったことがわかりました。
原材料価格の高騰などが要因で、甲府市の店でも販売価格に転嫁するなど対応に追われています

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創業103年 甲府市中央の「丸十山梨製パン」です。

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こちらでは食パンやメロンパンなど毎日約100種類のパンを販売していますが、新型コロナや円安などの影響で原材料の小麦や乳製品などの価格が値上がりし、5年前にくらべ約1.5倍になっているということです。

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丸十山梨製パン 梅本学 社長:
「少しずつ(原材料が)値上がりしていたのは分かっていたが、ここまでの値上がりは予想していなかった」

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東京商工リサーチによりますと昨年度パン店の経営破たんは全国で37軒あり、前年度の約2倍に急増し、過去最多になったということです

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原材料の値上げや、高級食パン店のブームが去ったことが要因とみています。

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こうした中、丸十山梨製パンではおととしから少しずつ原材料の値上げ分をパンの販売価格に転嫁しています。

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店の利用者は:
「ちょっと高くなったけれど、おいしいので来ている。(値上げは)仕方ないかなと思う」

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現在では販売価格が最大で1.5倍になっているものもあるといいますが、店は経営を存続するうえではやむを得ないとしています。

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梅本社長:
「この値段でも買ってもいいと思ってもらえるようなパン作りや、お客様への商品の説明をしてブランドを愛してもらえるようなことをしていく必要がある」

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原材料価格の高騰は落ち着く見通しが立たず、パン店の苦境は続きそうです。