家を片づけてキレイにしたい。でも片づかない家にイライラを感じているなら、ものを見直すときかもしれません。

家を整えて、家族のレベルにあった収納の仕組みをつくるのが得意な整理収納アドバイザーのMIYUKIさんに「片づかない家によくあるもの」を教えてもらいました。

なんとなく持っているものが1番多い

片づけの相談を受けるなかで1番多いのが、「収納場所が足りない」という悩みです。とくにアパートなどの場合、収納は決して十分な空間ではありません。

しかし、片づかない家の本当の問題は収納場所の広さではありません。1番の問題は「所有の目的が曖昧なもの」が家にたくさんあることです。

これらを1つ1つ整理していけば、ものに振り回されない快適な家に近づきます。

1.着ていない衣類や靴

「片づかない家」によくあるものの1つが、着ていない大量の服や靴などです。

着ていないのには理由があります。

デザインが古い、着心地がよくない、サイズが合わない、似合わないなど…着ない理由が明確なのに手放せない理由は何でしょうか?

高かった、まだきれい、あまり着てないから…と「もったいない」という曖昧な理由でなんとなく持っていませんか?

玄関やクローゼットという限られた住空間が、着てもいない衣類や靴で占領されていてはそれこそもったいない!!

フリマサイト、リサイクルショップ、捨てる…手放す方法はたくさんあります。今の自分が着たいと思えるものだけに厳選することから始めてみてください。

2.大量の紙もの

片づかない家によくあるものの代表格が「大量の紙もの」です。

本、ダイレクトメール、学校からのお知らせ、子どもの絵や作品、保険証券や取り扱い説明書、アルバム…家中の紙ものを集めるとかなりの量になります。

これらのものは1つ1つは大したスペースを必要としないため、つい放置されがちです。しかし、一度溜まってしまうと確認しながら要・不要の判断がいるため、かなりの労力が必要になりいつまでも放置されがちです。

紙ものは、家に入ってきたその瞬間に目を通し、必要な情報のみを抜き取り手帳やカレンダーに書き込み、その場で処分するのが一番効率的です。残しておくのは、保険証券や確定申告に必要なものなど、使用の目的が明確なものだけにしましょう。

なんとなく必要だと感じて持っているものの中で、本当に必要なものはごくわずかです。多くの場合、お金の請求に関わるもの以外は不必要です。

子供の絵や作品は、特に残しておきたいものを子供と一緒に選んで、あとは写真で残す方法もあります。

紙ものが溜まらないだけで、驚くほど空間にゆとりができます。

3.さまざまな大きさの収納用品

片づかない家によくあるものの1つが収納用品です。

じつにさまざまな大きさや形のものがあり、なんとか片づけてキレイな家にしたい!という思いを感じます。

しかし、せっかく購入した収納用品自体が収納の手間を増やし、片づけを面倒にしているケースも多々あります。機能的でおしゃれな収納用品をそろえても家はきれいに片づきません。

収納用品はものの整理ができて、収納する空間と収納するものが決まったあとで考察します。「何となくよさそう」と思って、いくら空間にピッタリな収納用品をそろえても、ものの整理をしないままだと、すぐにものはあふれてきます。

片づかない家かも…と思ったら

家中のものを整理して片づけるのはかなりの重労働です。まずは気軽にこの3つのものから片づけを始めてみてください。

「なんとなく持っているもの」を整理するだけでも、驚くほど住空間にゆとりが生まれます。


■執筆:MIYUKIさん・・・「限られた住空間を、どうすれば快適なリラックス空間にできるのか」を長年の間模索し、整理収納アドバイザー1級の資格を取得。家を整えて、家族のレベルにあった収納の仕組みをつくるのが得意。19年には、出産を機に退職した看護師として約18年ぶりに復職し、現在は忙しい日々の暮らしをより心地よく過ごすため、「効率的な家事」を取り入れている。

編集/サンキュ!編集部