滋賀県近江八幡市の市立病院は、鎮静剤の代わりにイボ治療の薬品を誤って投与し、乳児が一時入院したと明らかにしました。
 近江八幡市立総合医療センターによりますと、今年3月、耳鼻咽喉科の外来に生後6ヵ月に満たない乳児が聴力検査に訪れました。
 その際、本来は「トリクロリールシロップ」を鎮静剤として投与すべきところ、50代の准看護師が誤ってイボの治療などに用いる「80%トリクロロ酢酸液」を投与したということです。
 准看護師はすぐに医師に報告せず、異変に気づいた親が翌日、緊急外来で受診させましたが、乳児は口の中やあごに炎症を起こしていて、10日間入院しました。
 現在もあごに赤いやけどのあとが残っているということです。

 市立総合医療センターは、名称が似た薬剤の表示方法を変えるなどの再発防止を講じるとしています。

 白山武司院長は「今後、このような事故が二度と起こらないよう、信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。