兵庫県の元幹部職員が斎藤知事らを内部告発した文書をめぐり、県議会が設置した調査特別委員会(百条委員会)の初会合が開かれ、委員長は「白黒つける」と意気込みを語りました。

 兵庫県の西播磨県民局長だった男性職員(60)は、斎藤知事が企業などから品物を受け取っていたり、職員にパワハラをしたりしていた、などと指摘する文書を作成し、一部の報道機関などに送付しました。

 県は調査の結果、文書の核心部分が事実ではなく、誹謗中傷にあたるとして、5月に職員を停職3ヵ月の懲戒処分としました。

 その後、県議らから中立性のある調査を求める声が上がり、13日、県議会が強い調査権限を持つ百条委員会の設置を、賛成多数で可決しました。

 百条委員会は県議15人で構成され、委員長には自民党の奥谷謙一議員が選ばれました。

(奥谷委員長)
「文書問題に端を発して、県政が揺らいでいる状況。しっかり白黒つける。真相解明に尽力する」

 次回の会合は27日の予定で、奥谷委員長は「パワハラと品物の受理については、しっかり調査していきたい」としています。