<大相撲五月場所>◇初日◇12日◇東京・両国国技館

 三段目七十四枚目・安強羅(安治川)と三段目七十四枚目・藤武蔵(武蔵川)の一番は、審判団から物言いが入った。しかし、安強羅が負傷してしまったため、相手力士の「不戦勝」のアナウンス。これに館内は騒つき、コメント欄にも「これは珍しい」「初めて見たケース」といった声が寄せられていた。

【映像】実際の取組の様子

 立ち合いから激しい相撲を繰り広げた安強羅と藤武蔵は、土俵際でもつれる展開となり、両力士揃って激しく倒れた。行司は安強羅に軍配を上げたが、審判団から物言いがつき、協議が行われた。

 一方、安強羅は、倒れる際に腕を激しく打ってしまったようで、土俵の外で立ち上がることができず、苦悶の表情を浮かべていた。スタッフが駆け寄り、館内は一時騒然となったが、ほどなくして、安強羅は立ち上がった。しかし、右手首を痛そうに押さえている姿が確認できた。

 審判団の協議が終わると「行司軍配は東方に上がりましたが、同体ではないかと物言いが付き、協議した結果、東方力士が相撲を取れる状態ではありませんので、西方力士の不戦勝という形にしたいと思います」というアナウンスが館内に響いた。

 この結果を受け、安強羅は無念の表情で、花道から引き上げていった。意識ははっきりしているようだが、念の為か、車椅子に乗る場面も。一方、視聴者からは「同体で不戦勝なのか」「相撲を取れる状況ではないか」「珍しい…」「相撲をとれる状態ではないので不戦勝!!!!初めて聞いた!!!」などの声が到着。「一体何が起きた?」「手首押さえてる」というコメントも寄せられていた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)