<大相撲五月場所>◇十二日目◇23日◇東京・両国国技館

 幕下二十九枚目・栃清龍(春日野)が幕下二十七枚目・土佐緑(阿武松)を押し出しで下した一番。体重約150キロの土佐緑が土俵下の親方とダイレクトに接触し、「ドスン!」と鈍い音が響き館内騒然となる一幕があった。

【映像】150キロの巨漢が…“ドスン”の瞬間

 立ち合い手を出して当たった土佐緑。強烈な突き押しで攻めていくも、栃清龍もいなして応戦。互いに力の入った激しい攻防戦を繰り広げた。途中、両者やや距離をとって離れると、栃清龍が一気に突っ込んでいった。圧力に負けた土佐緑ははたきも虚しく後退し土俵を割った。栃清龍は4勝目。土佐緑は3敗目を喫した。

 敗れた際、土佐緑は土俵下へ勢い余って落下し、審判を務めていた元前頭・敷島の浦風親方に激突。「ドスン!」と鈍い音が響くと客席からどよめきが沸き起こった。体重約150キロの土佐緑がダイレクトに落下してぶつかるという、一般人であれば“あわや”の事態だったが、そこは親方も元幕内力士。その後、浦風親方は起き上がると何事もなかったかのように座っていた。

 土佐緑が浦風親方にぶつかるヒヤリとする場面に、ABEMAの視聴者からは「めっちゃ被弾」「苦悶」「プランチャーは鬼」「親方も大変」「さすが親方」と心配と安堵の声が相次いで寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)