4月29日の外国為替市場で一時1ドル=160円を記録するなど、円安が止まらない日本。3月に4万円台をつけた日経平均株価は、4月に入って以降下落傾向となり、振れ幅の大きい動きが続いている。

 【映像】知識を試されるクセ強なメニュー 投資家バーに潜入

 政治や経済に自然災害、国際情勢など、様々な要因によって刻一刻と変わる株価。そんな中、ここ最近注目が集まっているのが、AIを使った株価の予測だ。

 株価に関する過去のデータを大量に収集・分析し株価や為替レートといったチャートの値動きを予測するものや、上がる株・下がる株の予測を行うサービスも。

 知識や経験がない人にとっては、まさに救世主にも思えるが…。

 人々が行き交う、夜の銀座。ここは、投資家が集まる場所として知られるバー。この日は週末の夜、株の話を肴にお酒を楽しんでいる様子だ。

 そんな常に株の値動きに目を光らせている投資家たちにAIを使った株価予測をどう思うか聞いてみた。

 「僕はあまり自信がないので使ってみたい。AIの入力データが大事だと思っており、『戦争が起こる』などの情報がインプットされるのであれば精度が高くなると思う」(30代男性A)

 「企業を分析するために、“集合知”というか意見を聞けるから、すごい参考にはなるんじゃないか」(40代男性B)

 と、肯定的な意見がある一方で。

 「僕は鵜呑みにして買わない。広く頒布されてしまうと、みんなAIを使う。誰もが同じ武器を使うことになるから、全体としてあまり変わらず、毎回一部の人が先んじて使って儲けて、また同じゲームに戻ってという風になるのでは」(30代男性C)

 「0か1みたいなものをはっきりさせるときにAIは判断できないと思う。株式市場というのは、センチメント(市場心理)に動いている世界でしょ? センチメントをAIが読み取れるかどうかがポイントだが、読み取れていないと思う」(投資歴40年の男性D)

 意見は真っ二つ…。さらには

 「損切りはとても大事だが人間だと心理的に難しい。AIがやってくれたら嬉しい」(30代男性E)

 「僕の購入履歴を学習させて、僕の代わりに選ばせる。僕がAIになることで、代わりになってもらう」(30代男性C)

 といった意見も。果たして、株価の予測にAIを使うことは当たり前になるのだろうか?
(『ABEMAヒルズ』より)