【AFP=時事】サッカー欧州選手権は21日、グループリーグの試合が行われ、グループDのフランスはオランダと0-0で引き分けた。初戦のオーストリア戦で鼻を骨折したフランスのキリアン・エムバペは先発を外れ、最後まで出番はなかった。

 エムバペは試合前日の練習にフェースマスクを着用して参加し、この日もベンチには入ったが、チームの決勝トーナメント進出がほぼ確実となっている中でディディエ・デシャン監督はリスクを回避するのが「賢明」だったと説明した。

 試合は後半にオランダのシャビ・シモンズがネットを揺らしたが、ビデオ・アシスタント・レフェリーによる確認の結果、物議を醸すオフサイドの判定となり得点は取り消された。フランスはエムバペの代わりにキャプテンマークを巻いたアントワーヌ・グリーズマンが2度の決定機を外したのが響いた。

 同組のもう1試合では、ポーランドが1-3でオーストリアに敗れ、敗退が決まった今大会最初のチームとなった。

 ポーランドは大黒柱のFWロベルト・レワンドフスキが太もものけがから途中出場で復帰したが、オーストリアの堅守を崩すには至らず、チームはオランダ戦に続き連敗を喫した。

 グループDはフランスとオランダが勝ち点4で並んでおり、25日のグループステージ最終戦ではフランスがポーランドと、オランダがオーストリアと対戦する。

 グループEでは、ウクライナがスロバキアを2-1の逆転で下して今大会初勝利を挙げ、組2位に浮上した。

 ルーマニアとの初戦では0-3の完敗を喫したが、この日は後半の早い時間帯にミコラ・シャパレンコの得点で追いつくと、途中出場のロマン・ヤレムチュクが決勝点を決めた。選手は涙を流して勝利を喜び、試合後にはウォロディミル・ゼレンスキー大統領から祝福のメッセージが届いた。 【翻訳編集】AFPBB News