【AFP=時事】男子テニス、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(英国)は2日、ウィンブルドン選手権のシングルス1回戦を試合前に棄権した。

 パリ五輪後に現役を退く意向のマレーは、先月に背中の嚢胞(のうほう)を取る手術を受けて出場を目指していたが、回復が間に合わなかった。今大会には兄ジェイミー(英国)とのダブルスにも出場を予定しており、そこで2度の優勝を経験したウィンブルドンに別れを告げることになる。

 マレーは「非常に残念」と悔やみつつ、「だが、戦えるという感触がある場合にのみ出場したかった。きょうはそう感じられなかった」と述べ、「ここでジェイミーとプレーする機会を得られたのは特別。過去にも経験がないことだし、最大限に生かしたい」とダブルスを見据えた。

 マレーは2013年大会の決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破り、英国人男子として77年ぶりのウィンブルドン制覇を果たすと、2016年大会で2度目の優勝を飾った。

 マレーの代わりにはダビド・ゴファン(ベルギー)がラッキールーザーとして本戦入りし、1回戦でトマス・マハッチ(チェコ)と対戦する。 【翻訳編集】AFPBB News