【AFP=時事】イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃に抗議するデモが続く米各地の大学では1日、警官隊が大規模動員され警戒に当たった。

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校では前夜にデモ参加者と反対派が衝突したのを受け、警察車両数十台が配備された。

 警官隊が前夜に突入し、一部デモ参加者が逮捕されたニューヨークのコロンビア大学でも、警察が引き続き警戒に当たった。

 警官隊によるデモ参加者の強制排除が行われた同大やニューヨーク市立大学では、警察が暴力的な手段を用いたとの証言もある。

 市立大のある学生はAFPに対し、「われわれは暴行され、手荒く拘束された。私は解放されるまで6時間も拘束された。ひどく殴られたり、踏みつけられたり、傷を付けられたりした」と語った。
 
 拘束された学生の治療に当たった医学生は、「頭部に重傷を負ったり、脳しんとうを起こしたりといった症例があった。(大学構内の)テントを張っていた場所で殴られ意識不明に陥ったり、階段を転げ落とされた人もいた」と話した。

 ニューヨーク市警のエドワード・キャバン本部長はこの日の記者会見で、コロンビア、市立大両校で約300人を逮捕したことを認めた。 【翻訳編集】AFPBB News