和歌山県田辺市龍神村などを流れる日高川で1日、アユ漁が早期解禁された。初日から多くの釣り人が川に入って、アユの「友釣り」を楽しんでいる。

 ゴールデンウイークに友釣りを楽しんでもらおうと、日高川漁協(日高川町)では毎年5月1日にアユ漁を解禁している。
 解禁初日はあいにくの雨だったが、川に濁りはなく、水量も減水気味となっていた。あちらこちらにアユの魚影が見えており、本流や支流で何人もの釣り人がさおを伸ばして、アユ釣りを満喫した。
 奈良県から毎年、龍神村を訪れているという自営業の瀧澤佳樹さん(50)は「龍神村は水がきれいで空気も良い。他とはアユの香りも違うので、おいしいアユを釣るのを毎年楽しみにしている。今日は寒い中でもよく釣れている。明日も楽しみ」と笑顔を見せた。
 日高川漁協の副組合長、山本一也さん(62)=龍神村湯ノ又=は「滑り出しは上々。初日から各地で釣果が出ており、アユも順調に育っている。これからまたアユが成長して、楽しい釣りができると思う。今シーズンも、ぜひ日高川に足を運んでもらえたら」と話した。