<フォード選手権 2日目◇29日◇セビルG&CC(米アリゾナ州)◇6734ヤード・パー72>

アリゾナでの新規大会で激しいバーディ合戦が繰り広げられている。単独首位に浮上したハナ・グリーン(オーストラリア)が叩き出した「61」をはじめ、ビッグスコアが次々と飛び出した。


グリーンがマークした1ラウンド11バーディは、ネリー・コルダ(米国)が2022年「マイヤーLPGAクラシック」の第3ラウンドで記録して以来のこと。01年にアニカ・ソレンスタム(米国)が奪った13バーディに続く、歴代2位タイの記録となった。

リーダーボードの上位がどんどん伸ばしていくのに比例するように、カットラインのスコアも上がっていく。一時はトータル6アンダーまで上がったが、結局、トータル5アンダー・64位タイまでの75人が予選を通過した。

トータル5アンダーのカットラインは、19年「ソーンベリー・クリークLPGAクラシック」以来のツアー歴代最少タイ。平均スコアは初日『69.500』、2日目『69.970』とともに60台だった。

日本勢では笹生優花がボギーフリーの「63」と爆発。畑岡奈紗と古江彩佳は「66」、勝みなみと吉田優利は「67」をマークした。

当地では初めてプロのトーナメントが行われているが、アップダウンが激しくトリッキーだった先週のロサンゼルス戦から一転、アリゾナらしい広大で平坦なコースが特徴。ゴールドキャニオンのスーパースティション・マウンテンGCで行われた昨年のアリゾナ大会は、カットラインがトータル3アンダー、優勝スコアがトータル20アンダーであることを踏まえても、アリゾナ=伸ばしあいのイメージになりそうだ。

72ホールの歴代最少スコアはアニカ、キム・セヨン(韓国)がたたき出したトータル27アンダー。これもまた、ともに米アリゾナ州のフェニックス郊外で生み出された記録だ。

ムービングデー、そして最終日にはどんなビッグスコアが飛び出すか。バーディの獲りあい、そして日本勢の爆発にも注目したい。


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