<ザ・CJカップ・バイロン・ネルソン 事前情報◇30日◇TPCクレイグランチ(米テキサス州)◇7414ヤード・パー71>

今週の米国男子ツアーは米テキサス州ダラス郊外で開催される。日本勢は久常涼、推薦で蝉川泰果が出場する。その会場からおよそ20分にあるプレイノという街がウィル・ザラトリス(米国)のホームタウン。地元の期待を背負い、優勝候補のトップにも立ったが、開幕2日前に急きょ欠場を決めた。


米国男子ツアーは当初、その理由を発表しなかった。だが、ザラトリス本人がSNSにコメントを掲載。昨年受けた手術で修復した腰の痛みが再発したことを明かした。

「腰には休養と回復が必要。残念ながら、長期的な健康を考えると術後の6カ月が最も重要だと医師に言われた。再び長期の戦線離脱にならないように賢明な選択をしたい」と記した。

ザラトリスは昨年4月に腰の椎間板切除手術を受け、約8カ月間のツアー離脱を余儀なくされた。10位だった世界ランキングは今年初めには50位外まで落ちたが、今季は松山英樹が勝利した「ジェネシス招待」で2位、「アーノルド・パーマー招待」4位、「マスターズ」9位と成績を残し、現在のランキングは30位にまで上昇している。

「9歳の頃からずっと楽しんできたトーナメントを欠場するのはとても残念だ。大会運営のネルソンとセールスマンシップクラブはぼくのゴルフキャリアにとって素晴らしい存在。いつかこのネルソンでトロフィーを掲げたいと願っている。地元のファンにはとても申し訳ないと思っている。2025年にはまたここで戦えることを楽しみにしている」とつづった。

世界ランキング1位でテキサス大出身、ダラス在住のスコッティ・シェフラー(米国)も第一子の誕生が間もないために欠場。世界ランキング30位内は20位のジョーダン・スピース(米国)、22位のジェイソン・ディ(オーストラリア)、23位のトム・キム(韓国)の3選手のみとなった。(文・武川玲子=米国在住)


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