金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、大阪府在住65歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:65歳男性
同居家族構成:本人、妻(67歳)
居住地:大阪府
リタイア前の雇用形態:教職員(私学)
リタイア前の年収:800万円
現在の貯蓄額:預貯金約2200万円、リスク資産約500万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金37年、厚生年金1年、私学共済26年

■現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):8万円
老齢厚生年金(厚生年金):9万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険10万円

配偶者の年金や収入:年金約100万円(年額)

■「案外仕事頑張っていたのに、少し苦しい金額」
現在の年金額について「満足していない」と回答した男性。その理由として「案外仕事頑張っていたのに、少し苦しい金額。もう少し、余裕のある金額をもらいたかった」と語っています。

一方で月の支出は「約18万円」。年金の範囲内で支出を賄えているかという質問には「毎月賄えている」と回答。年金受給額に対して支出をコントロールできている様子です。

■「節約以上の方策なし」
年金で足りない場合の補填方法として「貯蓄の切り崩し。ポイ活収入」と回答した男性。

年金以外の収入に関しては「副業は無し」とのこと。そのため「節約以上の方策無し。入りの金額に応じた支出策しかない」と常に節約を心がけているそうです。

■「長生きするほどお金がかかるため長生きできない不安がよぎる」
年金生活での楽しみとして「現役時代・子育て時代にできなかった、夫婦旅行(今までの妻へのお礼も込めて)」が挙げられています。

一方で現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことは「投資や個人年金の活用」だと言い、現役時代からの備えの部分で後悔がある様子。

「長生きすればするほどお金がかかるので、長生きできない不安がよぎる。預貯金や資産運用にも限界がある」と不安を述べられていました。

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あるじゃん 編集部