5月6日に東京ドームで激突

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は5月6日、東京ドームで元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦を行う。3月の対戦発表会見でこそ“優等生発言”を繰り返したネリだが、その後は海外メディアなどを通じて挑発的な言葉を発するいつもの“悪童ぶり”を取り戻している。元世界王者は、「殴られるためだけにいることになる」とネリを一刀両断している。

 世界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」は「ナオヤ・イノウエ―ルイス・ネリ戦の勝敗予想」との見出しで記事を掲載。同誌の記者6人と業界の識者14人が試合結果を予想した。元IBF世界スーパーウェルター級王者ラウル・マルケス氏は、井上の5回KO勝ちと予測。ネリを、このようにバッサリと切り捨てた。

「ネリがイノウエに示せるものなど何もない。ネリは殴られるためだけにそこにいることになる。イノウエがKOしたい時にKOされるだろう」

 マルケス氏は国籍こそ米国だが、出身はネリと同郷のメキシコ。母国の先輩世界王者も井上相手には勝ち目なしと見ているようだ。ネリは海外メディアに対し、井上が「過大評価されている」と主張。4月23日に行った公開練習でも、「グレートなボクサー」と認めつつ、「タパレスと11回まで戦ったということは過大評価に当たるのでは」と挑発を繰り返していた。

 しかし、リング誌の識者20人全てが井上勝利を予想。そのうち18人がTKOまたはKO勝利と予想していた。その一人、元WBC世界バンタム級王者ウェイン・マッカラー氏は井上の7回KO勝ちと予測。「この試合の前半は接戦になる可能性もある。しかし、後半に入ればイノウエが距離を詰め、左フックをネリのボディーに打ち込んで倒すだろう」とフィニッシュパンチまで“予言”していた。

(THE ANSWER編集部)