ブレーブス戦でサヨナラ勝利に貢献

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地ブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場。盗塁を2つ決めるなど脚で魅せたほか、1点を追う延長10回1死二塁から起死回生の同点タイムリーを放つなど活躍。3打数1安打1打点、2四球2盗塁で4-3で勝ったチームに大きく貢献した。この試合で盗塁成功率「100%」をキープし、さらに打率.000だったシチュエーションでも初めて安打が生まれている。

 まずは脚で魅せた。1点を追う3回1死走者なしの第2打席。相手先発のモートンから四球を選び出塁すると、2死となった4番スミスの打席で二盗に成功。完璧に盗み、悠々二塁へ滑り込んだ。スミスはその後に中前適時打。大谷の盗塁が生きる形で同点に追いついた。

 ユニホームは破れてしまったが、お構いなしに走る大谷。今度は8回、またも四球で出塁すると、一塁へのけん制で誘い出されながらも二塁へ。投手からボールを受けた一塁手が落とし、盗塁成功となった。

 大谷はこれで今季7つ目の盗塁。成功率は100%をキープした。昨年も20盗塁しているが、失敗は6。26盗塁をマークした2021年も10回失敗している。年間33盗塁ペースと自己最多を更新する勢いに、ABEMAで解説している「超人」こと糸井嘉男氏は、今季の春季キャンプで走塁練習に励む姿を思い出した様子。「走り方がスプリントの走法。蹴った脚が流れない」「40〜50盗塁を狙ってやっていると思う」などと進化を指摘した。

 延長10回には1点を追う1死二塁の場面で、エンゼルス時代に同僚だったイグレシアスから同点適時打。低めの変化球を拾って中前に運んだ。一塁ベース上では咆哮。ベンチの味方を煽るような熱い姿も見られた。

 大谷は今季得点圏での打率の低さが懸念されてきたが、この日のタイムリーで.205とようやく2割に。「ランナー二塁(一、三塁にはなし)」のシチュエーションでは13打席目にしてようやく初安打となり「.000」から「.077」にしている。元々得点圏には強い方で、これから数字が上がっていくことが期待される。

(THE ANSWER編集部)