ワールドレディスサロンパス杯最終日

 女子ゴルフの国内ツアーメジャー大会・ワールドレディスサロンパス杯は5日、茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で最終日が行われた。2位から出た2年連続年間女王の山下美夢有(加賀電子)は3バーディー、5ボギーの74で回って通算5アンダーとし、4位で終えた。2023年韓国賞金女王で首位スタートのイ・イェウォン(韓国)を一時逆転。単独首位に立ったが、後半の12番パー4から4つのボギーで順位を落とし、優勝を15歳176日の韓国アマ女王、リ・ヒョソンに奪われた。

 首位と2打差で迎えた最終18番パー5。入れるしかなかった第3打は、無情にもグリーンをオーバーした。奇跡は起こらなかった。

「前半は良かったんですけど、後半はなかなかうまくいかずに悔しいです。最初のロング(15番)でボギーにしてしまったことと、17番(パー3)の3パットがこの4日間で一番悔しいです」

 スタート前は、イェウォンとの日韓女王対決が注目されていた。1番パー5でイェウォンがバーディーを奪って4打差にされたが、9番パー5で追いつき、10番パー4で逆転に成功した。だが、その後はさらに硬く、速くなったグリーンと強い風に苦戦。女王らしからぬ自滅となった。

「イェウォンのプレーはすごいと思いましたし、とても刺激になりました。(ヒョソンが)15歳のアマチュアで勝ったこともすごいと思います。私は最終日に伸ばせなかったことが悔しいです」

 山下は現在、世界ランキング28位。6月24日時点で日本人の上位2位に入れば、パリ五輪出場資格を得られる。現在は畑岡奈紗(18位)、古江彩佳(23位)を追いかける立場だ。今回、国内メジャー大会4位はプラスポイントだが、優勝を逃した事実も大きい。それも踏まえて山下は言った。

「言うても、(締め切り期限が)もうすぐだと思うので、残り試合でベストを尽くしていきます」

 淡々とした口調だったが、この悔しさと反省を胸にまずは今季初優勝を目指す。

(THE ANSWER編集部)