宮内庁は18日、能登半島地震の被災地への2度目の訪問を終えた天皇皇后両陛下の感想を明らかにした。今月12日に石川県穴水、能登両町を見舞った両陛下は「被災地に引き続き、多くの人々の気持ちが寄せられ、支援の手がさしのべられることにより、一日も早い復旧、復興が実現することを願っている」という。

 側近が、両陛下の感想を明らかにした。被災地で見頃を迎えていたサクラについて、両陛下は「こうした春の訪れが、被災者のみなさんの心の癒やしとなり、前向きな気持ちになる一助となること」も願っているという。

 両陛下は、穴水、能登両町で避難所で被災者と直接話したほか、多くの建物が倒壊した商店街や津波と火災で被害を受けた地区などを訪れ、地元町長から被災状況の説明を受けた。実際に現地に赴いた両陛下は「地震の発生から3カ月以上経った今もなお、苦労されている方が多くおられることを改めて感じた」と側近に述べたという。(力丸祥子)