北海道・知床半島沖で2022年4月、観光船「KAZUI(カズワン)」が沈没し26人が死亡・行方不明となった事故で、乗客家族が5月下旬以降、運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長(60)に損害賠償を求め、札幌地裁に集団訴訟を起こす方針を固めたことがわかった。弁護団が明らかにした。乗客家族が裁判で会社側の民事責任を問う動きは初めて。

 弁護団によると、事故で死亡・行方不明となった乗客24人のうち、14人の家族約30人が参加する見通し。損害賠償や慰謝料を求める予定で、総額は算定中という。