広島市は28日、原爆供養塔の納骨名簿を全国の自治体や被爆者団体など2153カ所に発送した。被爆80年となる来年を前に一人でも多くの遺族捜しにつなげようと、昨年度から9カ所を名簿の発送先に追加した。
名簿には、平和記念公園の原爆供養塔に納められた遺骨約7万柱のうち、名前がわかっていながら遺族が判明していない813人の名前が記されている。
市原爆被害対策部調査課によると、遺骨のうち名前がわかっているのは2437柱。1624柱は遺族が判明し、引き取られたり永久安置が決まったりした。昨年5月には2年ぶりに1柱の遺族が判明した。
問い合わせは同課(082・504・2191)へ。(魚住あかり)