環境省は30日、水俣病支援などを担う、特殊疾病対策室の木内哲平室長を、同日付で元の所属先の厚生労働省に戻す人事異動を発表した。木内氏は、水俣病患者らの団体と伊藤信太郎環境相の懇談の場で、環境省職員がマイクの音を切るなどして団体側の発言を遮った際の司会だった。

 木内氏は懇談の場で団体側の話が3分を超えた場合にマイクの音を切るという進行表を作り、5月1日当日は司会を務めた。「マイクオフ」が問題化した後、現地で患者らに謝罪したものの、その後も「木内という名前は絶対忘れない」などと批判を浴びていた。