立憲民主党の泉健太代表は17日、日本維新の会の馬場伸幸代表が「立憲に投票しないで」と街頭で訴えたことについて、「無視している。維新と戦っても仕方がない」と語った。島根1区補選の応援に訪れた松江市で記者団に語った。

 両党は、衆院3補選(28日投開票)のうち東京15区と長崎3区で競合している。馬場氏は告示日の16日、東京15区での応援演説で、立憲が政治改革に対して後ろ向きだと主張し、「立憲の国会議員を何人増やしても一緒。立憲には投票しないで」と呼びかけた。馬場氏はさらに17日の党の会合でも政治改革について、「立憲は必ずやりません」と語った。

 泉氏は、馬場氏の発言を受け流した形だが、「自分たちだけが正しくて、他の党に投票するなという言い方では支持は広がらない」とも述べ、不快感を示した。岡田克也幹事長も16日の会見で「野党同士、節度を持ってしっかり政策論争をやっていきたい。私達は野党第1党なので、懐深く対応していきたい」と強調していた。(堀田浩一、三輪さち子)