徳島市の内藤佐和子市長が17日、任期満了に伴って退任した。職員や支援者ら約100人に見送られると「感無量です」と話し、1期4年間通った市役所を後にした。

 内藤市長は15日にX(旧ツイッター)で「幹部たちが並んでの拍手お見送りは辞退。最後まで私もみんなも仕事をする」と投稿していたが、夕方になると職員有志や支援者、市議らが自発的に市役所8階の市長室前に集合。退庁する内藤市長に花束を贈ったり、拍手をしたりして見送った。

 これまでの取材に対して内藤市長は、退任後の予定は決まっていないとしたうえで「徳島のため、社会のために私なりにできることをやっていきたい」と話している。

 4月7日投開票の市長選で返り咲きを果たした遠藤彰良氏が、18日から市長を務める。

 内藤市長は4年前の市長選で当時現職だった遠藤氏を破って初当選。36歳0カ月での就任は「全国最年少女性市長」(当時)として注目され、内閣府の男女共同参画会議のメンバーにも選ばれた。

 昨秋以降、再選を目指して今回の市長選に立候補する意向を示していたが、3月に入って突然、体力面の不安などを理由に立候補を断念すると発表した。(東孝司)