第77回春季栃木県高校野球大会(県高野連主催、朝日新聞宇都宮総局など後援)の3回戦以降の組み合わせ抽選会が16日、宇都宮市内のホテルであり、参加31チームの対戦相手が決まった。昨年の優勝校で、昨秋の県大会と関東大会も制し、明治神宮大会で準優勝、今春の甲子園に出場した作新学院は、初戦で小山と顔を合わせる。

 1、2回戦を勝ち上がった23チームと、昨秋の県大会でベスト8に進出したシードの8校が春の県王者を目指す。

 抽選会では、まずシード校が別々のブロックに入るように先に番号札をひいた。その後、各校の主将らが抽選に臨み、次々に対戦カードが決定していった。

 会場は宇都宮清原などの3球場。3回戦からは入場料が大人800円、中高生300円、小学生以下無料。試合結果などは県高野連のホームページに掲載する。日程が順調に進めば、決勝は5月4日に清原で行われる予定になっている。

 上位2チームは5月18日から群馬県で開かれる第76回春季関東大会に出場する。(津布楽洋一)

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 組み合わせ抽選を終えた有力校の主将らが報道陣の取材に応じ、意気込みなどを語った。

 作新学院の小森一誠主将は初戦で敗退した選抜大会を振り返り、「情けない結果に終わってしまった」と反省。「(明治神宮は)全国準優勝だったが、レベルはそこまで達していなかった。県大会から挑戦者の気持ちで戦う。選抜で出た課題を春の大会で克服していく」と巻き返しを誓った。

 昨秋の県大会で準優勝の白鷗大足利は、秋から掲げてきた「県ナンバーワン打線」を意識して振り込んできた。篠原飛羽主将は「打撃を中心として守備のリズムをつくれている」と自信をのぞかせた。

 昨夏の選手権栃木大会の優勝校で、秋は3位で関東大会に進んだ文星芸大付の木伏遥斗主将は、「チームのスローガンとして夏連覇を掲げてやっている。まず春の大会で優勝して関東大会で結果を残す」と語った。(津布楽洋一)