海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)を一般開放して開かれる恒例の航空イベント「エアーメモリアルinかのや」が28日にある。伊豆諸島沖で起きた海自哨戒ヘリコプターの墜落事故を受け、同型機の飛行や地上展示を中止するなど内容を一部変更して実施する。

 25回目にあたる今年は基地開隊70周年を記念し、10年ぶりに「ブルーインパルス」(航空自衛隊松島基地)が航空ショーを披露する。午後1時半から2時にかけて6機がアクロバット飛行をする。そのほか海自のアクロバット飛行チーム「ホワイトアローズ」(小月航空基地)による練習機T5のショーも予定通りに行う。

 変更部分は、事故を起こした哨戒ヘリ「SH60K」の同型機に関する部分が中心。鹿屋基地では事故後、同型機の飛行を自粛しており、イベントではフライトシミュレーター見学、着水脱出訓練装置見学、修理工場見学も中止する。行方不明者捜索にあたっているP1哨戒機の飛行は1機に減らし短時間にする。

 28日午前8時に開門し午後3時半まで。実行委員会は5万人の来場を見込む。来場者向けの駐車場はなく、基地外に特設駐車場を5カ所用意し、シャトルバス(中学生以上500円、小学生300円)を往復させる。27日に市文化会館である海自佐世保音楽隊の演奏会はすでに満席となっている。問い合わせは実行委(0994・42・6690)。(仙崎信一)