性暴力被害に遭った男性の相談を受ける専用窓口を徳島県が今月、初めて開設した。タレントらの被害が社会問題化する中、誰もが相談しやすい環境を整えて支援につなげるのが狙い。

 県が公益社団法人「徳島被害者支援センター」(徳島市)に委託し、専門的な知識を持つ相談員が電話や面接で応対する。県によると、男性専用の相談窓口は全国でも珍しいという。

 相談は無料。カウンセリングや法律相談、警察や弁護士会といった関係機関の紹介のほか、性感染症検査費用の公費負担などの支援が受けられる。

 県内3カ所にある性暴力被害者支援センター「よりそいの樹とくしま」などに対し、男性からの相談もあったことから専用窓口を設けて体制を強化した。県男女参画・人権課は「プライバシーや秘密は守られるので、悩むことなく安心して相談して」と呼びかけている。

 相談は、祝日と年末年始を除く月曜と水〜土曜の午前9時〜午後4時に受け付ける。電話(088・622・0033)。(能登智彦)