春の「京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会主催、朝日新聞社特別協力)が27日、始まった。

 会場は京都市、京都府八幡市、伊根町の15カ所で、開催期間は会場ごとに異なり、早いところは5月6日まで、遅いところは6月16日まで。

 伏見稲荷大社(京都市伏見区)は、国重要文化財の「御茶屋」などを公開。江戸初期に後水尾上皇から賜ったという書院式茶室で、にじり口がない。戦中から戦後にかけて活躍した版画家・棟方志功の襖(ふすま)絵「御鷹図(おんたかず)」は、隣にある「松の下屋」で見られる。襖絵を鑑賞していた鹿児島県奄美市の西奈美さん(51)は「木や鷹が大きく描かれており、迫力がある」と話していた。

 拝観料は大人1千円、中高生500円。東寺(京都市南区)と浦嶋神社(京都府伊根町)は大人800円など。問い合わせは協会(075・451・3313)へ。(北村有樹子)