18歳を対象にした三重県伊賀市の成人式が4日、同市西明寺の市文化会館で開かれた。成人年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられた2022年の改正民法施行を受けて昨年に続いて開催し、561人が参加した。

 岡本栄市長はあいさつで、「日本でも数少ない貴重な体験。2年早く大人になって、未来を切り開く時間が増えた」「伊賀の地域や親、自然を忘れず、素晴らしい未来をつくってください」と述べた。県教育委員会によると、伊賀市を除く県内28市町は1月、従来通りに20歳対象の成人式を開いた。岡本市長は取材陣に「世の中の首長も18歳の成人式をやってほしい」と話した。

 市教育委員会によると、今年の対象者は747人で参加率は75・1%。式典は新成人の実行委員5人が企画。市出身の俳優椎名桔平さんのメッセージ披露や三重高校(松阪市)ダンス部のパフォーマンスもあった。実行委員長の大学1年、中野綾花さん(18)は「18歳は(進学や社会人になるなど)スタートする時なので、成人式は悪くないのでは」と話した。(小西孝司)