レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、セルジオ・ペレスのマシンのフロアエリアに捨てバイザーが付着していたことが、F1第3戦オーストラリアGPの決勝レースで彼のマシンの空力性能に影響を及ぼしたと述べている。

 ペレスは日曜日のレースに向けた予選で3番手につけたが、妨害行為のため3グリッドペナルティを科され、6番グリッドからレースをスタート。最終的に、フェラーリ勢だけでなくマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリにも追い抜かれ、5位でレースを終えた。

 ペレスは早い段階で苦戦していたことを認めたが、自身のマシンが直近のライバルに対抗できていなかったと考えていた。これは事実であり、ペレスの知らないうちに、彼のマシンはレース中に大幅にダウンフォースを失っていた。フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が破棄したと思われる捨てバイザーがマシンのフロアに付着したのだ。

「第1スティントは長く走行した」とホーナーは説明した。

「ハードタイヤで走り、フェルナンドに徐々に近づいたときの彼のペースは力強いもので、トップ集団のペースに匹敵していた」

「そして文字通りフェルナンドを追い越したときに、彼はフロアの下の捨てバイザーを拾ってしまった。それが引っかかって大幅な負荷の損失を引き起こした」

「彼はフェルナンドを追い抜いたが、マシンは本来あるべきように機能していなかった。そしてタイヤの劣化が見え始め、それは第2スティントの終わりでも再発した。我々のマシンでは珍しいことだ」

 ホーナーは、空力の損失は「20ポイントを超えた」と推定した。

「つまりかなりの量だ。こうしたものがどれほど敏感であるかが示されている」