今週末にいよいよ初開催される、日本の公道での四輪世界選手権レース、フォーミュラE 2024 Tokyo E-Prix。その開催を前に、フォーミュラEのロジスティック全般を担当しているDHLが会見を行い、フォーミュラEでの役割と意義をPR。そして今季、日本人女性初としてスーパーフォーミュラに参戦しているJujuこと野田樹潤がDHLフォーミュラEアンバサダーとして就任することが発表された。

国際エクスプレスとロジスティックのグローバルリーダーであり、フォーミュラEでも創立以来、10年に渡ってロジスティックを担当するDHLは、世界を目指して戦う女性レーサーであるJujuのアンバサダー就任を発表。週末に日本での初開催を控えたフォーミュラE 2024 Tokyo E-Prixの会場である有明にて、メディアへの抱負を述べた。

「このたび、F1、フォーミュラE、インディカーなどのトップカテゴリーを支えるDHLのアンバサダーとして、東京e Prixのイベントに参加する運びとなりました。大変光栄に思っていますし、DHLのアンバサダーとしてこのイベントに携わり、ひとりでも多くの人たちに喜んで頂けるような活動に取り組んで参りたいと思います。いつかDHLのカラーリングを纏ったレーシングかーを駆って、レースに参戦できたら夢のようだと思っています」と。アンバサダー就任への思いを語った。

 フォーミュラEについては、「イタリアのローマでレースを観戦したこともありましたし、配信動画では毎戦見ています」とJuju。

「電気自動車のレースということで、エネルギーの使い方が普通のレースと違いますし、限られたエネルギーを、どこでどのくらい使うのが大事になります。エンジニアの技術や作戦が大事になってきますし、その作戦をドライバーがしっかりと合わせられるかどうかが重要になると思います。チームの力とドライバーの技術が組み合わさる。それがレースの結果に大きく左右してくるというところが大きな魅力のひとつだと思います」

「また、公道を閉鎖してレースを行うという点も、レースを知らない人にとっても『そんなことができるの?すごいね!』と興味を持ってもらえると思います。そういった意味でも、レース自体を変えていくカテゴリーのひとつなのだと思います」と、感想を述べた。

 DHLにとってJujuこと野田樹潤のアンバサダー就任は、「野田樹潤選手の持つ信条がまさしく、DHLが掲げる『スピード』『パッション』『チームワーク』のコアバリューに一致することから始まりました。このパートナーシップはDHLグループが推進するダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン・ビロンギングへのコミットメントとも志を同じくするものです。競技人口の大半を男性が占めるモータースポーツ界で、日本人女性初のワールドチャンピオンを目指して戦ってきた野田樹潤選手と、DHLは価値観を共有しながら3月29日に開幕するフォーミュラE世界選手権東京大会の盛り上げに尽力していきます」と、リリースで述べている。

 今シーズンのフォーミュラEは東京での初開催を含めて世界10都市、16レースで構成されている。DHLはフォーミュラE創立年以来、70名を超える物流エキスパートを配置し、1レースあたり380トンを超える貨物を輸送。DHLとしては2030年までには物流事業の最大の課題である環境対策として、集配車両の60パーセントを電動化、電気で空を飛ぶ飛行機、完全電動貨物を12機就航させることを予定しているという。

 今週末のフォーミュラE 2024 Tokyo E-Prixでは、JujuもDHLのブースなどでレースを観戦する予定になっているという。