2024年F1第6戦マイアミGPのフリー走行1回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムをマークした。2番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)となっている。角田裕毅(RB)は8番手だった。

 前戦中国GPに続いて、このマイアミGPでもスプリントレースが行われる。市街地コースのマイアミ・インターナショナル・オートドロームに持ち込まれたタイヤはハードがC2、ミディアムがC3、ソフトがC4という3種類だ。

 またこの週末は、フェラーリとRBがマイアミGPだけの特別なカラーリングのマシンを用意している。フェラーリは、フェラーリ社の北米上陸70周年を記念して2種類のブルーを取り入れており、RBはキャッシュアップ・ビザ・カメレオンカードからインスピレーションを受けたグラデーションカラーだ。

 この週末唯一となるフリー走行は、気温29度、路面温度50度というコンディションのもと、現地時間5月3日(金)の12時半にスタート。多くのマシンがハードで、5台ほどのマシンはミディアムで出て行く。開始早々、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がターン16でスピンを喫しコース上でストップしてしまった。マシンがウォールにぶつかることはなかったものの、コースを塞ぐような形で止まったためイエローフラッグが出されたが、その後赤旗中断に。マシンはコースマーシャルによって撤去され、セッションは残り時間44分のところから再開された。

 各車赤旗の前に履いていたタイヤで走行を続け、セルジオ・ペレス(レッドブル)が1分29秒632、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分29秒759、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分29秒768というミディアム勢がトップ3に並びセッションの折り返しを迎える。後半に入るとハードのサインツが1分29秒331でトップに浮上し、同じくハードのランド・ノリス(マクラーレン)も0.164秒差で2番手に。角田もハードタイヤで走行を重ねていた。

 ロングランを終え、終盤はアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)や周冠宇(キック・ザウバー)を皮切りにソフトタイヤを投入。ミディアムでの走行時はフロントタイヤがロックしやすいと訴えていたフェルスタッペンが1分28秒595でトップ、0.105秒差のピアストリが2番手、0.116秒差のサインツが3番手というトップ3でFP1は終了した。

 4番手以下はラッセル、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ペレス、ハミルトンと続き、角田はソフトではなくミディアムを履いて1分29秒056で8番手。アルピーヌのエステバン・オコンとピエール・ガスリーが9、10番手とトップ10に入った。RB勢と同じくソフトを履かなかったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は19番手、序盤にスピンを喫したルクレールはわずか2周の走行でセッションを終えることになった。