2024年F1マイアミGPの土曜、RBの角田裕毅はスプリントで8位フィニッシュにより1ポイントを獲得。予選ではQ3に進出し、10番手という結果を出した。

 ビークルパフォーマンス責任者ギヨーム・デゾトーは、角田のスプリントについて、次のようにコメントしている。

「裕毅は15番グリッドからのスタートだったものの、良いスプリントを走った。彼にはソフトタイヤを履かせた。このコンパウンドについて学ぶとともに、スタートでアタックできるようにするためだった。前方でインシデントがあったこともあり、オープニングラップでポジションを5つ稼ぐことができた」

「14周目、(バトルをしていたルイス・)ハミルトンと(ケビン・)マグヌッセンをオーバーテイクして8番手に上がった。1ポイントをかけた戦いになり、ハミルトンが最終ラップで裕毅をオーバーテイクしたが、ルイスはスプリント序盤のセーフティカー出動中にピットレーンでのスピード違反を犯してペナルティを受けたため、我々はポジションを取り戻すことができた」

 予選についてデゾトーは、「裕毅は予選セッションで強さを発揮し、再びQ3に進出した。素晴らしい結果だ」と述べた。

「完璧なラップをまとめることは依然として難しいようだったが、我々の最初の分析によれば、全員にとって困難な状況だったと思う。明日の決勝に向けていくつかのシナリオを検討する。裕毅に関しては、ベストなレースタイムを出して周囲のマシンと戦うことにフォーカスし、より標準的な戦略で戦わせるのが好ましいだろう」

「我々のマシンは改善しつつあり、ドライバーたちもチームも、明日さらにポイントを持ち帰ろうと非常にやる気に満ちている」

■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
スプリント 8位(15番グリッド/タイヤ:ソフト)
予選 10番手(Q1=12番手1分28秒324:ソフトタイヤ/Q2=9番手1分28秒167:ソフトタイヤ/Q3=10番手1分28秒192:ソフトタイヤ)

(スプリントについて語り)スプリントレースで良い結果を出したチームとダニエル(・リカルド)におめでとうと言いたいです。なにより、チームのことを思うとうれしいです。

 僕自身に関しては、とても複雑な気持ちです。最後にルイスとのバトルで負けたからです。スプリントで彼がペナルティを受けなければ、僕は9位でした。最終的に僕は8位という結果になりましたが、ルイスは素晴らしい仕事をして僕をオーバーテイクしました。

 僕がもっとうまくディフェンスしていれば、彼の前でチェッカーフラッグを受けることが可能だったと思います。バトルに負けたのでドライバーとしては悔しいです。でも楽しみましたし、このバトルから学ぶこともありました。

 ドライバーとして完全に満足することはできませんが、1ポイントを獲得してチームにお返しができたことを喜んでいます。昨日(のスプリント予選で)はマシンのパフォーマンスを引き出してうまくまとめるということができなかったので、なおさらうれしいです。

(予選について語り)レースをトップ10からスタートできることになってうれしく思います。スプリントよりも良いグリッドです。予選は個人的にはベストの出来ではありませんでしたが、それでもQ3には進出できました。ただ、自分のラップをすごく誇りに思うという感じではありません。大きなミスはしませんでしたが、全体的にもっとうまくやれたはずだからです。それは今後のために学ぶべきことです。

 チームは素晴らしい仕事をしてくれました。FP1から自信を持って快適に走れています。昨日はパフォーマンスを引き出せませんでしたが、今日はそれに比べれば強力なパフォーマンスを最大限に引き出すという作業を、よりうまくできたと思います。

 今日のスプリントでレースパフォーマンスを確認したので、明日を楽しみにしています。