5月24〜26日、静岡県の富士スピードウェイでENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第2戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』が開催される。今回も多くの注目のエントリーがあるが、ST-Qクラスに参戦するNISMOの230号車Nissan Z NISMO Racing Conceptからは、“帝王”本山哲も参戦する。ひさびさにニッサン/ニスモのレーシングスーツに身を包む本山の姿は、ファンにとってはたまらないものだ。

 本山は2022年までスーパーGT GT300クラスで戦い、2023年はPorsche Team EBI WAIMARAMAから富士SUPER TEC 24時間レースに参戦。ST-Zクラスで戦ったが、ニッサン車でのレースは2019年にTAIROKU RACING GT-R GT3をドライブして以来となる。特に、ニッサン/ニスモのスーツ姿はGT500で戦っていた以来だ。

「昨年、千代(勝正)に誘われてポルシェでST-Zクラスに出ましたが、ニッサン/ニスモも出場しているので『ジョインできるのであれば一緒にやろうよ』というところ、そして僕自身としても、ニスモが作ったいちばん新しいGT4のZに乗ってみたかったところがあります」と本山は今回の参戦のきっかけについて語った。

 すでに本山は専有走行などでNissan Z NISMO Racing Conceptをドライブしているが、今季のバージョンはカーボンニュートラルフューエルを使用するものの、外観上はZ NISMO GT4とは大きな変化があるわけではない。

「今どきのGT4カーだな、という印象はありますね。スピードとしてはエンジンパワーもすごく良いですし、タイムも含めて“速いな”と感じます」と本山はNissan Z NISMO Racing Conceptの印象を語った。昨年、ポルシェ718ケイマンGT4・クラブスポーツRSをドライブしているだけに、比較もしやすい。

「最近のGT3やGT4は、外国車ではもうクラッチもついていなかったりしますが、このZ NISMOはクラッチもありますし、“スタンダード”なクルマだと思いますね」

 今回は、平手晃平、佐々木大樹、千代勝正、高星明誠、ロニー・クインタレッリと本山とは多くの接点があるニッサンドライバーたちとのレースとなる。「本当に良く知っているメンバーだし、現場のメカニックの皆さんも昔から知っている顔ぶれも多くいるので、違和感がなさすぎるくらいですね(笑)」と本山。

「良いメンバーに囲まれているので、うまくサポートしてもらいながら“遊べれば”と思っています」