三島市はこのほど、絵本を通して地域への誇りや愛着の醸成を目指す「絵本のまち三島」の宣言式を市役所で行った。市ゆかりの作家とともに官民が一致団結し、絵本の力を生かしたまちづくりを本格始動させた。
 豊岡武士市長が「絵本の力を活用し、すべての市民とウェルビーイングなまちづくりを目指す」と宣言。立会人として参加した作家4人が署名した。宮西達也さんは「絵本で笑顔のまちをつくりたい」と意欲を示し、スギヤマカナヨさんは「絵本をツールにして三島の人の力をつなげていきたい」と期待した。キックオフミーティングでは絵本関連団体や文化関連の関係者らも加わり、今後の活動に向けて意見交換した。
 同市は児童文学作家の故小出正吾さんらを輩出。現在も多くの作家が活躍し、私設図書館や家庭文庫、読み聞かせも盛ん。地域の絵本資源を生かす絵本のまち事業は読み聞かせやワークショップの開催、公共施設やまちの店舗に設置する「まちかど絵本箱」などを進める。市民課の待ち合いスペースには、第1弾の絵本箱も既に設置した。
 市は、ロゴマークの募集も発表。小学生以上の市民や市内に通勤、通学する人が対象で2点まで応募できる。問い合わせは文化のまちづくり課<電055(983)2756>へ。