女子プロゴルフのステップアップツアー、ユピテル・静岡新聞SBSレディース(日本女子プロゴルフ協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が14日、御前崎市の静岡カントリー浜岡コース(6504ヤード、パー72)で開幕した。プロとアマチュア合わせて108人が出場し、県勢は9選手が参加した。首位には3アンダーで仲村果乃(フリー)と古家翔香(はまだ産婦人科)が並び、県勢の小楠梨紗(浜松市出身)とアマチュアの星野瑠菜(清水町出身)がともにイーブンパーで10位と好位置に付けた。渡辺彩香(熱海市出身)は当日の体調不良で欠場した。大会は16日まで3日間の日程で行われる。

■古家「ウェイティング」から首位 ぶっつけ本番で適応力
 欠場者が出た際の出場に備える「ウェイティング」で現地入りしていた古家が初日トップに躍り出た。出場が決まったのは前日夕方で「本当にうれしかった。今試合に出られていることが幸せ」。ショットとパットの調整のみで臨んだ、ぶっつけ本番のコースで適応力を発揮し充実感をにじませた。
 インスタートから12、13番で連続バーディーを奪い、1番ミドルでも第2打を8番アイアンでピン手前3メートルにつけスコアを伸ばした。5番で初めてボギーをたたいたがその後、踏みとどまると8番ショートで見せ場が訪れた。7番アイアンで放ったショットはピン横3メートル。下りのバーディーパットを落ち着いて沈め、「今日一番うれしかった」と笑みがはじけた。
 ツアープロを目指しながら昨年ティーチングプロの資格を取得した24歳。今季はここまでステップ4戦全てで予選通過と実力を示す。「コースを見たので明日は戦略を立てて攻めどころを見極めたい」。ティーチングプロとして優勝すればステップアップツアーで初めて。今大会で弾みを付け、夢の実現を目指す。