◆ 粘り光った中日打線に田尾氏「勝っても負けても点がよく入っている」
 
 連敗脱出を狙う中日は4日にヤクルトと対戦。延長12回・5時間越えとなった死闘の末、7−7の引き分けに終わった。5−7と2点を追う中日打線は9回、一死走者なしから1番大島洋平が安打で出塁すると、2番村松開人が四球を選び、一・二塁の好機を作る。3番細川成也の適時打で1点差に詰め寄ると、なおも二・三塁で4番中田翔が犠飛を放ち、同点。試合を振り出しに戻した。

 9回に見せた中日打線の粘りに、4日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも称賛の声が上がった。

 田尾安志氏は「今日はヤクルトが勝たなければいけない展開だった。6回には中日に4点差をつけていたが、そこから中継ぎ陣が踏ん張れなかった」とヤクルトへ苦言を呈すと「逆に中日は、中継ぎ陣が7回から6イニング無失点で抑えた。この違いが出た試合だった」と中日の中継ぎ陣を称えた。

 打線については「本当によく粘った。出てほしい選手がきっちりと塁に出て、打ってほしい選手がしっかり打った。昨季までは、こういう点の取り方はあまり見られなかった」と役割を果たしながら繋いでいった打線に高評価。「勝っても負けても、よく点が入っている。昨季は1試合平均3点取れなかった。それに比べれば点はとっている」と分析した。

 斎藤雅樹氏も同点に追いついた野手陣に対し「昨季までなら、あのまま5−7で終わっていた。本当に9回の粘りが素晴らしかった」と賛辞を送った。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』