実りある実戦の場も



侍ジャパン大学日本代表が集合した[写真=矢野寿明]

【侍ジャパン大学代表直前合宿】
[6月29日 バッティングパレス相石スタジアムひらつか]

 2024年の侍ジャパン大学代表は第43回プラハ・ベースボールウイーク2024(7月6〜9日、チェコ)と第31回ハーレム・ベースボールウイーク2024(同12〜19日、オランダ)に出場する。

 45人が参加した6月22日から3日間の最終選考合宿(バッティングパレス相石スタジアムひらつか)を経て、24日に代表24人が決定した。

 慌ただしいスケジュールの中、直前合宿が6月29日、バッティングパレス相石スタジアムひらつかで始まった。ライト付近に堀井哲也監督(慶大監督)以下、安江均コーチ(名城大監督)、森本吉謙(仙台大監督)、鳥山泰孝コーチ(国学院大監督)以下、選手、スタッフが集合。主将を務める印出太一(早大4年・中京大中京高)が言葉を述べ、チームJAPANは本格始動した。


侍ジャパン大学日本代表を束ねる指導スタッフ。左から鳥山コーチ[国学院大監督]、堀井監督[慶大監督]、安江コーチ[名城大監督]、森本コーチ[仙台大監督][写真=矢野寿明]

 6月30日、7月1日には、慶大OBの高橋由伸臨時コーチ(巨人元監督)が学生を相手に熱血指導する予定。また7月1、2日は侍ジャパンU-23代表選考合宿に参加しているメンバーとの練習試合を実施する。侍ジャパンU-23代表の39人は社会人選手で構成され、大卒1年目の選手が多く、実りある実戦の場になることは間違いない。堀井監督は合宿前に全日本野球協会、全日本大学野球連盟、NPBエンターテインメントを通じて、こうコメントしていた。

「今回の国際大会に臨むにあたり、侍ジャパン大学代表として選考基準の柱は、野球の能力はもちろんのこと、国際大会で通用する心身のタフさと日本の学生野球代表に相応しい立ち居振る舞いの二点です。大会を通じて得た経験を選手個人に留めることなく、所属チームの財産にして欲しいと 思います。 また、臨時コーチとして、学生時代は私の母校でもある慶應大学で活躍し、プロ野球や国際大会 の経験も豊富な高橋由伸さんに務めてもらえることを嬉しく思います。これから更なる成長を目指す 選手たちにとっては貴重な時間になることは間違いないですし、私自身も楽しみにしています」


主将・印出[早大主将]が選手24人を束ねる[写真=矢野寿明]

 直前合宿は3日まで行われ、4日に出国。チームビルディングに長けた堀井監督の下、短期間で結束力のあるチームへと仕上げていく。