4月21日(現地時間20日、日付は以下同)。「NBAプレーオフ2024」がスタートし、4カードのファーストラウンド初戦が行われた。翌22日も、ファーストラウンド4カードのシリーズ初戦が行われる。

 イースタン・カンファレンス第3シードのミルウォーキー・バックスは、ホームのファイサーブ・フォーラムで同第6シードのインディアナ・ペイサーズとのシリーズ初戦を迎える。

 だがバックスは今月10日のボストン・セルティックス戦で左ふくらはぎを負傷したヤニス・アデトクンボが、シリーズ開幕に間に合わず、今シーズンに平均30.4得点11.5リバウンド6.5アシスト1.2スティール1.1ブロックを残す大黒柱不在でペイサーズと戦うこととなる。

 17日のチーム練習後、クリス・ミドルトンは「彼がプレーするのかどうか分かるまで、僕らは彼がプレーしないものとして準備していく。至ってシンプルなこと」と話していた。

 この日の練習で、バックスはアデトクンボだけでなく、股関節と内転筋を痛めているデイミアン・リラードも不参加。もっとも、20日の練習でリラードは復帰しており、フルメニューで参加していたことから、シリーズ初戦には出場する見込み。

 ただ、ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)が「まだ分からないね。彼はまだ何もできていない。だから我々としては(アデトクンボが初戦で出場するかどうかは)分からないというのは確かだ」と語っていたため、アデトクンボが復帰するまでは、おそらくボビー・ポーティスが先発入りすることになりそう。

 今シーズンのバックスはペイサーズに対して1勝4敗。オールスターガードのタイリース・ハリバートン、フロントコートにはパスカル・シアカム、マイルズ・ターナーといった実力者を擁するペイサーズは、いずれもリーグトップの平均123.3得点、30.8アシストをマーク。これはどちらも1984−85シーズン以降ではリーグ最多で、爆発的な攻撃力を誇っている。

 そうしたなか、ポートランド・トレイルブレイザーズ時代の2021年以来、3年ぶりのプレーオフを迎えるリラードは「この1週間、俺はずっと考えていた。キャリアを通じて、ずっと勝利する機会を欲してきたとね。俺にはいつだって勝つチャンスがあったと思っていた。でもトレードでここへやって来て、自分の目の前に機会があるんだと認識している」と意気込んでおり、初戦から高得点を奪うことが期待されている。

 リバースHCの下、バックスがリラードやミドルトン、ポーティス、ブルック・ロペス、マリーク・ビーズリーらを軸とした布陣でペイサーズ相手に初戦で勝利を飾ることができるかは必見だ。

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