4月21日(現地時間20日、日付は以下同)にターゲット・センターで開催された「NBAプレーオフ2024」のフェニックス・サンズとミネソタ・ティンバーウルブズによるファーストラウンド初戦は、ホームのウルブズが最大27点差をつけて120−95で快勝した。

 レギュラーシーズンでサンズに3戦全敗を喫していたウルブズを引っ張ったのは、オールスターガードのアンソニー・エドワーズ。22歳の若手は自身3度目のプレーオフを迎え、その初戦でゲームハイの33得点に9リバウンド6アシスト2スティールと躍動。

 さらにウルブズはカール・アンソニー・タウンズが19得点7リバウンド4アシスト、ニキール・アレクサンダー・ウォーカーが18得点4スティール、ルディ・ゴベアが14得点16リバウンド、ナズ・リードが12得点と続き、ペイントエリアの得点で52−34、リバウンド数で52−28とサンズを圧倒した。

 サンズはケビン・デュラントが31得点7リバウンド、デビン・ブッカーが18得点5アシスト、ブラッドリー・ビールが15得点6アシスト3スティール、ロイス・オニールが14得点4リバウンドを残すも、ウルブズの堅守に苦戦。

 とはいえ、エドワーズにとってデュラントは“GOAT(史上最高の選手)”と公言する選手で、パリオリンピックではアメリカ代表として共演するだけに、モチベーションも一際高いのだろう。

 第3クォーター途中には、デュラント越しにショットを決めた後にアイドルに向かってシャウトするなど何度も見せ場を作った。

 そして試合後には「ここにいるみんなは、(デュラントが)僕にとって歴代で一番好きな選手なんだと分かっていると思う。だから、あれはおそらく自分の人生でもベストな状態の1つだったね」とエドワーズは話していた。

 だがシリーズは幕を開けたばかり。「この試合はたぶん、僕らが見てきたなかで彼らのベストゲームだった。彼らには敬意を表するけど、あくまで1試合だ」とビールが語れば、デュラントも「当たりはずれのあるリーグなんだ。勝ちたいんだったら、ショットを決め切らなきゃいけないのさ」と、24日のシリーズ2戦目以降へと切り替えていた。

 もちろん、それはエドワーズも十分認識しており、「あの3人を倒すのは難しいだろうね。今日の勝利は1試合にすぎないんだ。僕らと次に戦う時に向けて、相手は準備してくるさ」と警戒。

 シリーズ第2戦では、ウルブズが初戦と同じようにサンズのオフェンスをスローダウンできるのか。それともサンズがリベンジして1勝1敗のタイに戻すのか。両チームの攻防は次戦以降も必見だ。

【動画】エドワーズとデュラントのマッチアップをスローでチェック!