多くのサイクリストでにぎわう埼玉県の「彩湖」から遠くない住宅街に、自家焙煎のコーヒー豆を販売するサイクリスト歓迎の『KURIHARA COFFEE ROASTERS』があります。どのような店なのでしょうか。

「彩湖」でコーヒーライドなら、自家焙煎コーヒー専門店がオススメ

 埼玉県戸田市から、さいたま市桜区にかかる「彩湖」は、荒川の治水機能を果たす調整池で、湖畔には公園や1周約5kmの自転車周回コースが整備され、園内には子ども用自転車「ランニングバイク」専用エリアもあり、多くのサイクリストでにぎわっています。

『KURIHARA COFFEE ROASTERS』の人気NO.1は、店の名を冠した「栗原ブレンド」(500円)。店内に飲食席は無いが、テラス席や店舗前のスペースで思い思いにコーヒーを楽しめる
『KURIHARA COFFEE ROASTERS』の人気NO.1は、店の名を冠した「栗原ブレンド」(500円)。店内に飲食席は無いが、テラス席や店舗前のスペースで思い思いにコーヒーを楽しめる

 サイクリング時に、道中や目的地でコーヒーを楽しむ「コーヒーライド」という言葉があるように、サイクリストはコーヒー好き(が多い?)で知られていますが、彩湖を利用するサイクリストの憩いの場となっているのが、周回コースから「秋ヶ瀬公園」を抜けた、静かな住宅街で自家焙煎のコーヒー豆を販売する『KURIHARA COFFEE ROASTERS』です。

さいたま市桜区の静かな住宅街にある『KURIHARA COFFEE ROASTERS』。店舗前にはバイクラックが置かれている
さいたま市桜区の静かな住宅街にある『KURIHARA COFFEE ROASTERS』。店舗前にはバイクラックが置かれている

『KURIHARA COFFEE ROASTERS』では国際基準のコーヒー鑑定士の資格である「Qグレーダー」を持つ栗原さん夫婦が経営しており、夫の健さんは、自らが厳選したコーヒー豆を店内の焙煎機で焙煎しています。豆の個性に合った焙煎方法を見極め、同じ豆であっても火の入れ方やタイミングを調整し、風味を最大限に引き出す工夫をしているのだとか。

 妻の梨佐さんは、過去にコーヒーを飲んで胃の調子が悪くなった経験からコーヒーに苦手意識があったものの、夫の健さんと出会って豆の品質や焙煎方法、鮮度などで味わいが大きく変わることを知り、コーヒーのおいしさに開眼したそうです。

自家焙煎のコーヒー専門店『KURIHARA COFFEE ROASTERS』のコーヒー豆。左から、柑橘のように香り高いル「ワンダ ルガリCWS」(1030円/100g)、マイルドな口当たりの「ホンデュラス エルエンカント」(1030円/100g)、ほどよいコクが感じられる「メキシコ デカフェ」(885円/100g)
自家焙煎のコーヒー専門店『KURIHARA COFFEE ROASTERS』のコーヒー豆。左から、柑橘のように香り高いル「ワンダ ルガリCWS」(1030円/100g)、マイルドな口当たりの「ホンデュラス エルエンカント」(1030円/100g)、ほどよいコクが感じられる「メキシコ デカフェ」(885円/100g)

 実際に味わってみると、コーヒー特有の雑味やえぐみが少なく、サイクリングの前後にぴったりの印象です。後味もクリアで、梨佐さんと同じような経験を持つ方にも、ぜひ楽しんで欲しい味わいです。

 店内では、フルーティーな浅煎りからスムースなコクを感じる深煎りまで、約15種類のコーヒー豆を販売しています。コーヒー豆の販売がメインのため店内に座席はありませんが、テラス席やバイクラックが置かれた店舗前のスペースで、淹れたてのドリップコーヒーをいただくことができます。

 また、コーヒー豆3袋の購入で、ドリップコーヒーを1杯試飲できるサービスも嬉しいかぎり。

店内にはシングルオリジンからオリジナルブレンドまで、15種ほどのコーヒー豆が並ぶ。どれもパッケージや値札に特徴がわかりやすく書かれているので好みを見つけやすい。豆の鮮度を大切にしているため、焙煎から2週間経った豆は割引価格で販売している
店内にはシングルオリジンからオリジナルブレンドまで、15種ほどのコーヒー豆が並ぶ。どれもパッケージや値札に特徴がわかりやすく書かれているので好みを見つけやすい。豆の鮮度を大切にしているため、焙煎から2週間経った豆は割引価格で販売している

 週末には日替わりでドーナツやハンバーガーといったキッチンカーが店舗前に出店するので、小腹を満たすにも良いでしょう。サイクリングの前後に立ち寄るのはもちろん、『KURIHARA COFFEE ROASTERS』を目的地とした「彩湖コーヒーライド」も楽しめるのではないでしょうか。