航空会社に預けた車いすを無断で分解されたとして、車いすバスケットボールの選手たちがSNSで抗議している。

4月10日夜、選手たちは全米車いすバスケットボール選手権に参加するため、バージニア州リッチモンド行きのサウスウエスト航空便に搭乗した。

選手たちとその家族が飛行機を降りると、車いすが分解され、他の部品と混ざった状態で戻ってきたという。チームのソーシャルメディア・マネージャー、ミランダ・シールズさんは、Instagramに動画を投稿した。

Instagram: @myrandashields

投稿文には、次のように書かれている。

「全米車いすバスケットボール選手権のために、3チームがリッチモンドに到着しましたが、災難に見舞われました」

「サウスウエスト航空が車いすの車輪をすべて外し、荷物を取り残し、一部の車いすを破損させ、手助けをしていた親たちに対し、空港の規約を破っているという理由で警察を呼んだのです」

「文書で苦情を言い続けているのに、一向に真剣に取り合ってくれません。150ドルのクーポンが来て、それで終わりです。他の乗客と同じように、尊重してほしい」

「このようなことは、今日も、選手権当日も、国内最大の車いすバスケットボール・トーナメントに参加するチームが出入りするたびに起こるでしょう。変化が必要です!」

正しい組み合わせの車輪を特定し、いすと合わせるため、選手たちは2時間近く機内で立ち往生したという。そのあと、4時間空港にいたとシールズさんは説明する。

@myrandashields / Via instagram.com

「車輪を外さないよう、スタッフには頼んでいました」と、動画で選手の1人が語っている。

フライト中、車いすを積載していることを理由に遅延や荷物の破損の可能性があると、スタッフが機内アナウンスを繰り返したという。

「荷物の破損を、私たちのせいにしていました。自分たちが無価値のように思えました」

「こんな扱いは許されません。明らかに、敬意に欠けています。車いすは、私たちの足なんです」

@myrandashields / Via instagram.com

地元テレビ局 によると、貨物室に車いすを収容するために、航空会社が車いすを分解するのは珍しいことではないそう。ところが米運輸省によると、乗客が飛行機を降りるまでに、車いすを組み立て直す必要があるという。

サウスウエスト航空は地元テレビ局に対し、事態を把握し、是正に努めていると述べた。小さな機体にすべてを収めようとしたスタッフ間のコミュニケーション不足により、このような事態が起きてしまったと説明した。