猫の体のパーツは、加齢により変化します。そこで今回は、猫の体のパーツのなかから「爪」をピックアップし、年齢ごとの特徴などについて、獣医師の小林清佳先生にお話を伺いました。爪のお世話に関する注意点も教えていただいたので、あわせて参考にしてみてくださいね。

子猫期:4週齢の爪


子猫は細く薄くやわらかい爪をしています。また、尖っていて透明感もあるでしょう。代謝がよいため伸びるスピードが速く、細く尖っています。そのため、こまめな爪切りが欠かせません。

子猫期:2カ月齢の爪


まだ小さく細く、成猫に比べると華奢な爪をしています。また、爪とぎやセルフケアがうまくいかない時期でしょう。

成猫期:2才の爪


成猫になると爪は太く厚く硬くなり、獲物を捕らえる武器としての強度を備えた、立派な爪に変わります。透明感があり、根元の血管まで透けて見えています。爪とぎやセルフケアがしっかりできているので、とてもきれいですね。伸びるスピードもまだ速い時期でしょう。

シニア猫期:9才の爪


猫の爪は層状になっているため、爪とぎやセルフケアで古い層をはがしています。しかし、シニア猫になるとどちらもあまり行わなくなるため、古い層が残ったままの厚く不透明な爪になります。ある程度セルフケアができているため、汚れはついていません。ただし、古い層の爪が残り始め、白っぽく見えています。

シニア猫期:23才の爪


爪とぎやセフルケアをほとんどしなくなっている爪。古い層や汚れがついたままの状態です。

猫が爪とぎをしなくなったら巻き爪に注意

シニア猫が爪とぎやセルフケアをしなくなると、古い層が蓄積したまま爪が伸びて、巻き爪(内側に巻いた爪)になり、肉球を傷つけるおそれがあります。こまめに爪をチェックし、伸びていたら切ってあげましょう。
年齢による体のパーツの変化は、毎日見ていると気がつきにくい場合も。そのため、年に1回を目安にパーツごとのアップの写真を撮っておき、比べてみるのもよいでしょう。

お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考・写真/「ねこのきもち」2024年2月号『4週齢から23才まで、ずら〜り並べて違いを発見 猫の体のパーツ比べてみました!』
文/長谷部サチ
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。