猫は「狩りが上手」だというイメージを抱いている人も多いのではないかと思いますが、はたしてすべての猫が狩りが得意なのでしょうか。ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん398名に「愛猫を見ていて『うちのコ、猫なのにハンター気質ゼロだな』と感じたことはあるか」をアンケート調査しました。

【調査】「うちの猫はハンター気質ゼロ」と答えた飼い主さんは約2割!


その結果、今回の調査では少数ではありますが、飼い主さんの約2割が「愛猫はハンター気質がゼロだ」と感じているようです。では、愛猫のどのような姿からそう思ったのでしょうか。この記事では、飼い主さんたちから寄せられた回答の一部を紹介します。

おもちゃで遊ばない

猫は、猫じゃらしやおもちゃなどで遊ぶのが好きなイメージがありますが、なかには「おもちゃで遊ばない」「遊びに誘ってもめんどくさそうにする」というコがいるようです。

「たまには運動させようと思いおもちゃで誘っても、めんどくさそうに来て歩いておもちゃを追いかけたり、寝ながら遊ぶのが好き」
「ネズミのおもちゃで遊んでいるときなど、手の届く範囲に投げてあげてもキャッチできなかったり、目で追うだけでスルーしたりする。それを見るたびに『野生では生きていけないな…』と思います」
「床で寝転がってばかりです」
「じゃらしで遊ぶと寝転がり、じゃらしが近くに来たときしかじゃれない」
「目の前におもちゃを投げても、反応ゼロのとき」
「ネズミのおもちゃをあげてもまったく見向きもせず。お腹を見せてゴロゴロしてます」

虫が捕まえられない

家の中に虫がいてもただ見ているだけのコや、捕まえる素振りを見せても虫に逃げられている愛猫の姿を目撃した飼い主さんも。

「どんなに小さい虫でも見つけると、ずーっとついて行って見てるだけでまったく捕まえようとしない」
「小さい虫を目で追っているけど、そっと手を伸ばすので必ず逃げられる」
「虫が床とかにいても、ただ眺めて見ているとき」
「小さい虫を見つけても、追いかけるのではなくか細い声で『キャキャキャキャ』と知らせるだけのとき」
「窓から鳥を見ていても、飛びつきそうな素振りも見せず、見ているだけです」

運動音痴?


よくコケていたり、おもちゃをキャッチできなかったりなど、愛猫の運動音痴な姿を見て「このコ、ハンター気質ゼロだ」と感じてしまった飼い主さんもいるようでした。

「とにかくずっこけることが多い。高いところに登るためジャンプしても、ジャンプに失敗して落ちる。細いところを歩いていても後ろ足を踏み外すなど、『猫かなぁ?』と思うことがある」
「猫じゃらしをしていても、たまにスカっておててが空振りします(笑)」
「洗面台やフローリングなど、つるつるしたところでコケている」
「細いところを歩いてよく足を踏み外します」
「猫パンチが遅すぎるので」

【獣医師解説】猫なのに「ハンター気質ゼロ」など、猫らしからぬ姿を見せる猫の特徴

アンケートの結果、愛猫の姿を見て「猫なのにハンター気質ゼロだな」と感じたことのある飼い主さんがいるようです。一般的に、猫はハンター気質がある動物だといえるのでしょうか。また、そうではない猫には、どのような傾向が見られるのでしょうか。ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。

岡本先生:
「個体差はありますが、ハンター気質というのは猫の本能としてあると思います。飼い主さんが愛猫を見て『ハンター気質ゼロだな』と感じた理由には、『おもちゃで遊ばない』『虫が捕まえられない』『運動音痴』などの理由があるようですが、これらの行動を見せる猫の特徴は…

 ・マイペースでおおらかな性格のコ
 ・太っているコ
 ・安心できる室内で暮らしていて警戒心が薄いコ

などが挙げられるでしょう。ハンター気質がなく、猫っぽくないなと思える愛猫を見て『なんでうちのコは…』と感じてしまう飼い主さんもいるかもしれませんが、狩猟本能がなくても生きていける環境で安心して過ごせているのだなと理解してあげてくださいね」

(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
『ねこのきもちWEB MAGAZINEアンケート 「猫あるある」に関するアンケートvol.01』
※アンケートコメントは飼い主さんが感じる愛猫に関するもので、個人の感想です。
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/雨宮カイ